マグカップの行方
うつわわあるどで扱っているカップ類の美濃焼は、陶磁器の生産では日本一です。
この美濃焼の産地に住んでいる方々は、陶磁器に囲まれて生活していると言っても過言ではありません。
少し郊外に出ると陶磁器メーカーさんがあちらこちらにあります。
普段、何気なく使っている陶磁器が暮らしに溶け込み、美濃焼は身近なものです。
陶磁器のシェア日本一だからこそ、残念ですが不良品も出てしまいます。
商品を検品する際に、鉄粉(黒い点)、ピンホール(針で刺したような穴や、小さな膨らみ)、釉薬の塗りむらなどがある商品があります。
このような商品は、使用には差支えありませんので、アウトレット商品として販売しています。
しかし、取手がしっかり接着していない商品や、欠けやヒビがある商品は販売できません。
使用できない商品ですので、不用品のゴミとなってしまいます。
もちろん、資源ごみとして再利用もできますが、殆どは、埋め立て処分となります。
原材料は土ですので、「自然に戻る」のですが、粉々になった陶磁器を見るのは、やはり悲しいですね。
縄文土器など古墳跡から出てくる「うつわ」のように、数千年後に現代の陶器のかけらが遺跡から現れることでしょう。